逆再生言葉への変換サービスを作ってみた
今月の誰得Webサービスのコーナーでございます。
今回は、入力された言葉を逆さ語(声を逆再生した時に聞こえる言葉)に変換するサービスを作ってみました。
→逆さ語
"逆さ語"とは?
一般に"逆さ語"というと、倒語・回文・ズージャ語なんかを表す事が多いようですが、ここで言う"逆さ語"とは、声を逆再生した時に聞こえる言葉の事です。
例えば、"おはようございます"を逆さ語に変換すると、"すまいざごうよはお"ではなく、"うさみあぞごーやほ"になります。これをサウンドレコーダなどで録音して逆再生してみると、"おはようございます"っぽく聞こえると思います。
逆さ語変換の仕組み
実際やってみると分かるんですが、ある単語を逆再生して聞いてみると、単純に読みのひらがなを逆にしたものにはなりません。音として逆転されないといけない為、一旦ローマ字に直してから並びを逆にする必要があります。"逆さ語"では、以下の手順を踏んで変換しています。
- MeCabを使って入力された言葉を読みに変換する。
- 変換された読みをローマ字に変換する。
- ローマ字の並びを逆転する。
- 逆転されたローマ字をひらがなに変換する。
ちなみに、変換後の言葉をもう一度変換して元の言葉にしようとしても、うまく元の言葉には戻りませんのでご注意を。
逆再生でも聞き取れる発音のコツ
Windowsだと、OS標準添付のサウンドレコーダに逆再生の機能もあるので、色々逆さ語に変換した言葉を録音して、逆再生して聞いてみましょう。*1
ちょっと試してみると「何となくそれっぽいけど、微妙におかしい。」という感じになるんではないかと思います。
実は変換した逆さ語はただ読めばいいという訳ではなく、逆再生してもそれなりに聞こえるようにするには少しコツがいります。以下の点に気を付けて発音してみると、結構それなりに聞き取れる言葉になると思います。(サイトの方にも同じ説明内容を掲載しています。)
- イントネーションも逆転する
- 変換された言葉をそのまま読むだけじゃなく、変換前の言葉のイントネーションを意識して発音すると、よりそれっぽく聞こえるようになります。例えば「おはようございます」の場合、「お」だけ若干下がっていてあとは平坦なイントネーションなので、変換後の「うさみあぞごーやほ」を読む時は、前半は平坦に読んで「ほ」だけ若干下げて読むようにするとよいでしょう。
- 初めの文字は弱く発音する
- 変換後の言葉の初めの文字は、変換前の言葉では語尾にあたるので、あまりはっきり発音すると不自然になってしまいます。初めの文字が母音の場合は口の形をその音の形にする程度、母音以外の場合は子音の音が聞こえるか聞こえないか程度で控え目に発音すると、それっぽく聞こえるようになります。
後は、繰り返し練習あるのみ! 完璧にマスターすると、逆再生で歌も歌えるようになると思います。多分、相当練習が必要になると思いますが。(笑)