Gitを触ってみるよ その7「GitHubに公式ITSが登場」
Gitは非常に優れたバージョン管理システムではあるものの、BTS(Bug Tracking System)/ITS(Issue Tracking System)との連携はまだいまいちだなぁ、と個人的に思っていたんですが、GitHubに公式にITSの機能が追加されたようで、ちょっと触ってみました。
→GitHub Issue Tracker! - The GitHub Blog
今回はお試しなので、適当な空リポジトリを作って、それを使ってIssueの自動クローズなんかを体験してみたいと思います。
実験用リポジトリを作成する
GitHubにログインして、"Create a Repository"で新規リポジトリを作成して、後は表示される手順に従って作業を進めます。具体的には以下のような感じ。
$ mkdir its-test $ cd its-test $ git init $ echo 'マージできたよ!!?' > README $ git add README $ git commit -m 'first commit' $ git remote add github git@github.com:stellaqua/its-test.git $ git push github master
こういった、次に何をすればいいのかという手順をちゃんと示してくれるのが、GitHubの素晴らしいところですな。
ITSにIssueを登録する
GitHubの画面に戻って、今作成したリポジトリの"Issues"タグを見てみます。
"Create Issue"のボタンを押して、いくつかIssueを作成してみます。
作成したIssueの一覧表示はこんな感じ。デフォルトだとPriorityでソートされています。*1
タグ付け(Labels)も自由にできて、タグによる一覧表示の絞込みもできるので、機能群毎にIssueをグループ分けしたりすると便利かもしれないですね。*2
コミット時にIssueを自動クローズしてみる
Track & Subversionでよくやるような、コミット時の自動クローズにも対応しています。
$ echo 'やぁ、ぎっとたん。githubにあげてよ!' >>README $ git add README $ git commit -m 'Add 2nd message.Close #1' $ git push github master
コミットメッセージにIssueの番号を入れておくと、コミット時に該当Issueが自動的にクローズされます。
ちゃんとステータスがClosedになりましたね。
では、残ったIssueも片付けてしまいましょう。
$ echo 'もうpushしてるよ' >>README $ git add README $ git commit -m 'Add 3rd message.Close #2' $ echo 'くろーん(´・ω・`)' >>README $ git add README $ git commit -m 'Add last message.Close #3' $ git push github master
という事で、今回のプロジェクトは無事に完遂できました。めでたし、めでたし。
使ってみた感触とか
Trackみたいに機能が豊富って訳ではないですが、逆にシンプルな分、結構お手軽に使えて良い感じですね。
実際使う時は、Issue毎にブランチを切って、masterにマージする時に該当Issueをクローズする…ってやるのが良さそうな気がします。
世間的にもGit熱は益々過熱しているようなので、Gitの今後の動向から目が離せませんね!
余談
今回サンプルとして作成したREADMEのセリフは、以下のトコの漫画から拝借させてもらいました。
どうにも「くろーん…」が可愛すぎて、どうしてもネタにしたかったんです。(笑)
やっぱりCDD(Character Driven Development:キャラクター駆動開発)って大事ですよね。( ̄ー ̄) これで、"Git"の読み方が"ぎっと"だという事が広まってくれる事を願いつつ、今回のGitネタはこの辺で…。